『毒婦伝説 高橋お伝とエリート軍医たち』大橋義輝著
明治の毒婦、最後の斬首を受けたお伝(実際は愛人のために1人殺しただけで戯作者らに過剰に悪女扱いされている)。「お伝の性器が東大医学部標本室にある」…根強く囁かれてきた風聞を追うと何と731部隊に繋がった! TVと週刊誌を経た著者のフットワークの軽さにはハラハラさせられもするが(殆どノーアポ!)根強い資料調べには感服。敗戦直後浅草松屋で国の協力のもと展示されたとの事実には腰を抜かした。殺した男が「吉蔵」など阿部定との類似点多し。
標本の行方は本書でお読み頂くとして。医学関係者以外出禁の標本室、実は私は入った事ありその時は見つけられなかった。
おやと思ったのが、東大関係者から「プライバシーの問題であるともないとも答えない。見学者も厳しくチェックし口外させない」との部分…実は15年前、「夢野久作の両親(父は超有名右翼、杉山茂丸)の骨格標本が東大標本室に飾られている」という話題を許可とって取材し雑学本で書くのに協力したことがあるのだが(無記名、私のライター初仕事)…確かに今の時代だと標本の身元公開には色々問題あるな。
ちなみに私が関わった雑学本は「教科書に載らない雑学系230の疑問」(テリー伊藤監修)という文庫。 トリビアブームより前だったんだよな〜ハイブロウなお題を何人もが真剣に取材した(難しくて何人もライター逃げ出し私にもお鉢が)、後のお手軽雑学本とは一線画す読み応えある本なのでご興味あらばご一読を。
ともかくそんな経緯もあり本書「毒婦伝説」は本当にワクワクしたし難しいテーマに挑戦されたと頭が下がる。部外者が東大校舎の中に入るの、本当敷居高いので着つけぬスーツで攻めるとことか大共感。
参照:私が本書の存在を知った産經新聞の書評。







